2020年06月08日
市川新太郎先生の論文「Distinguishing Intrahepatic Mass-Forming Biliary Carcinomas From Hepatocellular Carcinoma by Computed Tomography and Magnetic Resonance Imaging Using the Bayesian Method: A Bi-Center Study.」が、European Radiology 誌に掲載されました。 PubMedを見る
【論文解説】
この研究では胆管系腫瘍（肝内胆管癌、細胆管癌、混合型肝癌）と肝細胞癌の鑑別に有用な画像所見の検討を行いました。胆管系腫瘍はしばしば肝細胞癌と類似した画像所見を呈しますが、治療の選択肢や予後が異なるため、両者の鑑別は重要です。今回の検討では、CTとMRIの所見を組み合わせることが両者の鑑別に有用である可能性を示しました。さらにベイズ理論を用いることで胆管系腫瘍である検査後確率が高い症例をピックアップすることで、正診度が向上することを示しました。
本研究は京都大学との共同研究であり、京都大学の皆様（特に磯田裕義先生）には大変お世話になりました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
市川新太郎
