市川新太郎先生の2つの論文が、Magn Reson Med Sci 誌 オンライン版に掲載

2017年08月17日

市川新太郎先生の2つの論文が、Magnetic Resonance in Medical Sciences 誌のオンライン版に掲載されました。

 

Histological Grading of Hepatocellular Carcinomas with Intravoxel Incoherent Motion Diffusion-weighted Imaging: Inconsistent Results Depending on the Fitting Method  詳細はこちらから

【解説】
拡散と灌流を同時に算出できるIVIM (intravoxel incoherent motion) という手法が様々な臓器に応用されてきています。これはMRIの拡散強調像を応用した手法であり、真の拡散係数(D)、灌流を拡散と見なした拡散係数(D*)、灌流の割合(f)を求めることができます。1つの方程式から3つの解を得るために様々な計算法が報告されていますが、得られる値は用いた計算によって異なります。この研究では肝細胞癌の分化度診断を題材として、IVIMの3つの計算法について比較検討を行いました。

 

Measurement of Cerebrospinal Fluid Flow Dynamics Using Phase Contrast MR Imaging with Bilateral Jugular Vein Compression: A Feasibility Study in Healthy Volunteers  詳細はこちらから

【解説】
物質の流れをMRIで評価する手法として、phase contrast法(PC法)という撮影法があります。PC法を用いて血流や脳脊髄液の流れを評価した論文が数多く発表されています。この研究ではボランティア10名を対象として、両側の頸静脈を圧迫した状態と圧迫していない状態でPC法を撮影し、脳脊髄液の動態を評価しました。私たちの教室ではこのような実験も行っていますので、何かアイデアをお持ちの方は是非ご連絡ください。

市川新太郎