佐藤葉子先生の論文が、American Journal of Roentgenology誌に掲載

2019年01月28日

山梨PET画像診断クリニック院長 佐藤葉子先生の論文(Unexpected Abnormal Uptake in the Breasts at Dedicated Breast PET: Incidentally Detected Small Cancers or Nonmalignant Features?)がAmerican Journal of Roentgenology誌に掲載されました。

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【論文解説】

乳房専用PET(マンモPET)は、全身用PET/CTでは見つけることの出来ない小さな乳癌を見つけるために作られました.今回、リング型マンモPETで偶然見られた異常集積が乳癌なのか、乳癌ではないのか、を調べ、どのような特徴が乳癌に関連するかを検討しました.
627名の女性(乳癌の治療前・後、乳癌検診を含む)に、予期しない40の異常集積が見られ、このうち13が乳癌でした.臨床的な特徴(年齢やリスク因子の有無など)とPETの指標(FDG集積パターンといくつかの定量値)について単変量・多変量解析を行ったところ、FDG集積パターン(focus, mass, non-mass)がこの中では唯一、乳癌と関連することが示されました.
マンモPETであっても、集積が非常に小さい場合、数値的には実際より低く評価されてしまうため、視覚評価の方が乳癌かどうかの鑑別には大切であると考えられました.

佐藤葉子