市川新太郎先生の論文が、Magnetic Resonance in Medical Sciences 誌に掲載

2019年05月30日

市川新太郎先生の論文「Utility of Stack-of-stars Acquisition for Hepatobiliary Phase Imaging without Breath-holding.」が、Magnetic Resonance in Medical Sciences 誌に掲載されました。 PubMedを見る

 

【論文解説】

MRIの高速撮影技術のひとつであるStack-of-starsを肝造影MRIに応用した検討です。肝造影MRIで最も重要な画像のひとつである肝細胞相の撮影には、20秒程度の息止めが必要です。肝疾患を有する患者さんは高齢や腹水が貯留しているなどの理由で息止めが難しい場合があります。そのため、息止めなしでの撮影法の確立が望まれます。今回の検討ではStack-of-starsと呼吸同期を組み合わせることで、息止めなしでも良好な肝細胞相を撮影できることを示しました。息止めなしの撮影は患者さんの負担低減につながります。今後もメーカーと協力しながら日常臨床に役立つ研究を進めていきたいと考えています。

市川新太郎