医局紹介

「この画像から何がわかるのか?」素朴な疑問を抱き放射線科の門を叩いた若き日の私は,当時医学生であった.医学生が画像を理解するのには,丁寧な説明が要る.そしてそこには,労を惜しまず学生のために時間を使ってくれる放射線科のドクターたちがいた.理解できると興味を持つ.興味がもてると勉強するのも苦にならなくなる.勉強すればそれだけ理解が進む.画像診断の世界にのめり込んでいった.そして自然と 私は放射線科医となる道を選んだ.

 私に画像のいろはを手取り足取り教えてくださった諸先輩方に囲まれて,私は恵まれた研修生活を送ることができたと思う.未熟ながらも自分が勉強して得た知識を総動員して,無機質な画像から生きた情報を引き出す.それが楽しかった.

 今,放射線科医を目指す若いドクターたちを見ると,当時の自分の姿を重ねずにはいられない.自らに判断を委ねられて画像を見る時,その目は真剣そのものである.脳神経疾患,呼吸器疾患,肝疾患,,,,,ひとことに放射線科といっても多くのサブスペシャリティがある.興味を持つ分野は違っても,思いはひとつ.「この画像から何がわかるのか?」 今日もそう問い続ける.

2015年9月 医局長 本杉宇太郎