後期研修

プログラムの概要

卒後臨床研修終了後の2年間に、放射線診断科(検査・読影・IVR)と放射線治療科(外来・病棟)の診療に携わり、放射線医学の基礎的知識と基本技術を習得します。また、同時に日本医学放射線学会の専門医制度カリキュラム(6年間)にも対応しています。放射線診断、放射線治療両方の研修を原則としていますが,希望に添って個別の対応を行うこともあります。順調に運べば、卒後6年目に日本医学放射線学会審査による放射線科専門医試験を、卒後 8 年目に日本医学放射線学会または日本放射線腫瘍学会の審査による放射線診断専門医または放射線治療専門医試験を受験できます。

日本医学放射線学会HPより

program

治療科の研修目標

研修の目標は、がんの集学的治療における放射線治療の位置づけを正しく理解し、がん放射線治療について基本から最先端まで学ぶことです。具体的な目標設定を次のように定めています。

  1. 患者の自己決定に基づく治療方針の立て方の理解・実践する。
  2. がん治療における放射線治療の役割と効果を正しく理解する。
  3. 診察、組織生検や内視鏡検査などの基本手技を身につける。
  4. がん画像診断、治療効果判定、放射線障害の予防・治療を実践する。
  5. 基本用語の意味と概念を正しく理解し、指導医とともに放射線治療計画を行う。
  6. 各診療科とのカンファレンス(Tumor Board)に参加する。
  7. 臨床、基礎、開発分野の研究に参加し、国際学会発表や英文誌投稿をめざす。

なお希望があれば下記学外施設での研修も可能。

  • 国立がん研究センター中央病院
  • 兵庫県立粒子線治療センター
  • 山梨県立中央病院
  • 市立甲府病院
  • 富士吉田市立病院 など

海外研修について

米国 MD Anderson Cancer Centerをはじめとする海外放射線治療施設での研修も相談に応じます。

診断科の研修目標

全身すべての領域における画像診断学の基礎知識を身につける。指導医のもと画像診断を通じて患者の病態を把握できるようにします。具体的な目標設定を次のように定めています

  1. 画像診断法のプロトコールを理解し,計画・実践できるようにする。
  2. 各診療領域において,画像診断のもつ役割を理解し,画像検査の意義を最大限に引き出す能力をつける。
  3. 基本的手技を身につける。:造影剤注入法、血管造影手技など
  4. 読影レポートの作成、画像診断関連カンファレンスでのプレゼンテーションを通して「伝える力」をつける。
  5. 当科の教育プログラムに参加し、体系的な知識を身につける。
  6. 各診療科とのカンファレンスに参加し、臨床における問題解決に画像診断をどのように用いるかを考える。

卒後6年目で日本核医学会専門医、卒後7年目で日本IVR学会専門医も取得可能です。

なお希望があれば下記、学外施設での研修も可能です。

  • 山梨県立中央病院放射線科
  • 市立甲府病院放射線科
  • 静岡県立総合病院放射線科
  • 島田市民病院放射線科
  • 山梨病院  など

海外研修について

海外での研修も相談に応じます。これまでの海外留学の実績は主に米国です。ウィスコンシン大学(MRI),National Jewish Health(呼吸器),米国カルフォルニア大学(神経放射線診断),ハーバード大学(腹部),ペンシルベニア大学(MRI)